スタッドレスタイヤを装着することで、冬の雪道をすべて快適安全に走行できる訳ではありません。万能な印象ですが急な長い上り坂や下り坂、テカテカのミラーバーンなら危険な時が多いのです。
特にFR車は、FF車そして4WD車に比較して走破性は乏しい。そんな時、スタッドレスにもタイヤチェーンを備えておくことで安全性、安心感が高まります。また、突然の降雪対応や年に数回スキーなどへ行く可能性がある、という程度ならチェーンの方が何かと便利かもしれません。
スタッドレスタイヤはその性能が飛躍的に向上しています。しかしながら、豪雪時にはチェーンが勝ることもあるんです。それぞれのプラス、マイナスを判断し、利用環境によって的確な選択をしたいものです。
チェーンは装着の面倒臭さで敬遠する人もいます。でも最新ならジャッキアップ不要で装着簡単、乗り心地も快適です。最新技術の性能は今までの見方が覆されます。
非金属チェーン
非金属チェーン、一般にはゴムや樹脂を素材としておりゴムチェーン、と呼ばれることも。樹脂はいくつかあるけれど、近年はポリウレタンエラストマーを採用するのが増えているよう。弾性、強度性、低温性、耐摩擦性、耐候性、耐油性などを特性とし、様々な形状に加工することが可能です。
チェーンに採用される要因は主に強度、低温、耐摩耗かと。マイナス20℃の極寒でも固くならず切れ難い。冬製品にとっては非常に重要なこと。高性能への実現に大きな役割を果たします。また加工のし易さからタイヤを包むネット型や、全体をいくつかのブロックに分けて包み込む分離型などコンセプトに沿う様々な形状が可能です。
トレッド面は、アイスバーンで強力なグリップ力を発揮するスパイクピンを装填します。超硬材質&マカロニ型、更に充填数を増やすなど、厳しい冬の路面に対し確実に食い込みグリップし走行安定性を実現します。
スパイクピンと言ってもチェーンの性格から、雪の無いドライ路では取り外すため、かつてのスパイクタイヤのような公害問題への懸念はありません。メーカーによっては 取り付けるスパイク と表現しているところもあるよう。正にその通りでは。
そして走行時のガタガタ、そうチェーンのイメージに付きまとう乗り心地の悪さが改善されているのも見逃せない。素材の特性とデザインの最適化により、乗り心地ばかりではなく静粛性も随分向上しています。どれも同じように見える構造ながらメーカー間の差は大きい。差は効き、そして快適性への違いとなって表れます。
また装着の容易さ、これ非金属チェーンにとって譲れない特性のひとつです。全体形状の特殊性から実現することですが、以前はゴムバンド式やフックによる固定が一般的。対して最新は最小レベルのロック機構を採用し、僅かな力で面倒な締め上げとロックを同時に完結します。
寿命も実は長いのが特性として挙げられています。モノによるけれど金属チェーンに比較して5倍もの耐久性を誇る製品も登場。いずれも素材の先進性が果たす結果かと。
このシステムは締め付け部品がホイールを跨ぐことがないので、ホイールを傷つける懸念が最小化出来るのも大きい。但し価格的にワンランクアップするのが難点かな。それでも注目は随一だしまず検討される第一候補です。
布製タイヤカバー
近年新車の純正品扱いにもなっている布製タイヤカバー、布製タイヤすべり止めとも言われるか。布と言っても撥水性・通気性に優れた、特殊合成繊維であるポリエステルなどの専用素材です。
普及要因は非金属チェーンを上回る装着の容易さであり、タイヤに被せるだけのお手軽さが受けた結果でしょう。北欧のノルウェーで開発された「オートソック」が先駆けになるのかな。
またミシュランが開発したというテキスタイルネットタイプのカバー、一見その形態からネットタイプの非金属チェーンをイメージさせるも、素材はアラミドファイバーを含む複合繊維素材で、基本的に布製タイヤカバーに属します。など近年個性化した製品も出現しています。
装着はいずれも非常に簡単。タイヤに被せるだけですから。まず上半分を被せたらタイヤ半回転分だけ移動、残り半分を被せれば完了です。センターがズレていても走り出せば遠心力によってしっかりと馴染じみます。逆にしっかり装着されるので、外す時の方が時間が掛かるかも。
トレッド面は高いトラクションを得ることが出来るようリブ(畝)構造を採用、サイドも強度の高い特殊合成繊維です。効きは一時のエマージェンシー、というレベルはとうに越え、限界距離範囲内で高い対応性を示します。雪路、アイスバーン共に安心感が持てる。深雪に対しては慎重さが求められるも、それでも全体バランスはかなりいい。
寿命は概ね時速50km未満厳守なら、乾燥路面のみの使用で50km以上、雪道で100km以上の走行が可能。但し、その性格から使用が進めば従来の金属や非金属チェーンと比べ明らかに性能劣化は進みます。
収納は極めてコンパクト、畳んで専用ケースに入れるだけのこれまた簡単が受けているかと。万全を期すなら、使用後に水洗い、乾燥させればベストです。
但し「高速道路のチェーン規制時には現場係官の指示に従ってください」という表示が。場合によってだけれど、係官の判断次第で最悪は通行出来ない可能性があるという。残念、これがチェーンの位置付けにやや曖昧さを残すところです。
金属チェーン
金属チェーンの形状は、亀甲型(亀の甲羅:近年はダイヤモンドパターンとも言われる)やラダー型(ハシゴ)があります。安価な製品にはラダー型が多く、横滑りにやや弱さが。対して亀甲型なら縦横への効きを高め走行への安心感がグッと高まります。
寿命と効きに高度な信頼性を得るのが金属チェーン最大の特徴かと。しかし、非金属や布製カバーの進化はかなりのもの、当初指摘されたマイナス面も改善が進みます。ならその差は無くなっている? いや金属タイプも同様レベルで進化しており相当な域に到達しています。
金属チェーンの素材で代表的なものは、ニッケルクロムモリブデン合金など。熱処理によって高強度に調整可能、最高クラスの強度にまで実現できるほどだという。航空機に多用され、またエンジン部品としても使われるケースも。
全体はこれを素材とするリングで構成され、標準9mmに対して10mmを採用する製品も出現しています。耐久性と効きへの効果は抜群です。更には従来のダイヤモンドパターンからNEWダイヤモンドパターンへ進化、直進安定性、横揺れ・横滑りを防ぎ、強いグリップ力を発揮します。
懸念される乗り心地、その振動から金属タイプが最も不利と言われています。しかも、シャッカ、シャッカ、シャッカ‥音もうるさい。これを覆すほどの進化は無理だけれど、最新パターンで改良が進みます。フィット性を高め、剛性アップが乗り心と静粛性にも改善を施します。
また取り付けの煩わしさも懸念材料かと。これに対し訴えを強化するのは、ジャッキアップ不要でクイック装着の実現です。製品により30秒装着を謳うものまで出現しています。
ただ取り付けには注意しないと。装着の緩みや破損などがあると車体に傷が付いたり、ブレーキホース等に巻き付いて損傷させなど思わぬ事故に繋がる可能性があります。まぁ他のタイプでも不完全な取り付けは同様の懸念に繋がりますが。
実は最も売れているのが金属チェーンだという。2016年度の販売数は金属製チェーンが約40万ペア、非金属製チェーンは約24万ペアだそう。非金属製に比較して流通量、そして手頃な価格の製品が多い為では。
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