タイヤは日々劣化していく
走行中はタイヤ全体に相当の荷重がかかります。その重さは1トン以上になります。
その荷重が内部の空気を押すので、タイヤは常にランダムな変形を繰り返しています。
- ランダムな変形の繰り返し(内部要因)
- 炎天下や寒冷といった厳しい環境(外部要因)
に晒されることでタイヤのゴムは劣化していきます。
タイヤは車に取り付けたその日から常に負荷がかかります。
そして過酷な状況下にあるタイヤは、劣化が進むとヒビ割れを起こし始めます。またその他にも、
- 洗車時の洗剤・つや出し剤の過度の使用
- 日差し(オゾン・紫外線)の多い場所での使用
- 車を長時間放置する
といった原因でタイヤは劣化していきます。
タイヤのヒビ割れの原因
1.空気圧の原因
空気圧が低くタイヤが「たわむ」状態で走行し続けていると、タイヤの変形によりヒビ割れの原因になります。
タイヤは正常な空気圧で使用していても、時間の経過とともに空気は少しずつ抜けていきます。
この原因によるヒビ割れの予防として、
- こまめに空気圧をチェック
- 出来る限り「たわみ」を起こさない条件で走行する
ことによって、タイヤの寿命を延ばすことが可能です。
2.荷重のかけすぎ
タイヤは荷重が大きいほど内部空気は「横方向」へ押し出されます。
このときタイヤはトレッド(接地面)だけでなく、サイドウォール部(タイヤ側面)まで接地している状態になります。
タイヤ側面はトレッドぶよりもゴムの「厚みのない」部分となります。
また、いつも空気に触れているので、劣化が早い傾向にあります。
もしサイドウォールに摩擦が起きると、擦れ傷がつきます。
これを放っておくと最悪バースト(破裂)にも繫がる原因にもなってしまうんです。
3.経年による劣化
タイヤは製造段階で「柔軟性を保つための油成分」を混ぜます。
しかしこの油成分は、時の経過とともに揮発していくものです。
やわらかいゴムでも「硬くなり、変形を繰り返す」ので大小のヒビ割れが起こってしまいます。
こちらのタイヤは私の母が乗っている車のタイヤです。車屋さんで写真を撮らせていただきました。
こんなに大きな亀裂が入っていたのに全然気が付かなかったらしいです・・・。
もう、亀裂が入りすぎてタイヤに大きな穴が開いてしまっています。
タイヤから大きな音が聞こえて初めてタイヤの惨状に気が付いたそうです。
やはり、女性の人だとそこまで気にしない方が多いのかもしれませんね( ;∀;)
母は事故を起こす一歩手前だったそうなので、皆様もしっかりタイヤをみてあげて下さい(*_*;
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