タイヤは路面との接地面に当たるトレッドには様々な模様が刻まれています。これをトレッドパターンといいます。トレッドパターンは用途に応じて大きく4つに分類されています。
トレッドパターンの主な役割
- タイヤと路面の間の水を除去する。
- スリップなどを抑制し、操縦安定性が高まる。
- 乗り心地や静粛性を向上させる。
- タイヤの駆動力・制動力を確保する。
トレッドパタンの種類と特徴
タイプ | リブ型 | ラグ型 | リブラグ型 | ブロック型 |
パターン
デザイン |
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形状
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周方向に連続した模様
(タテ溝) |
横方向に連続した模様
(ヨコ溝) |
リブ型とラグ型を併せた模様 | 独立したブロックを配列した模様 |
特徴
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良路(舗装路・高速道路)走行に適したパターン
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悪路(非舗装路)走行に適したパターン
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良路・悪路両方の走行に適したパターン
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氷雪路や泥ねい路走行に適したパターン
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主な用途
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サイピング
トレッドに施されている細かい切り込みをサイピングといいます。サイピングは太い溝でも排除しきれなかった水を細かい溝で拭い取り、タイヤと路面を密着させる働きを持っています。スタッドレスタイヤでは、サイピングが細かく働くことで、エッジ効果を発揮し氷路走行性能を向上させる働きも持っています。