走行中に突然タイヤが破裂することをバーストといいます。日常生活ではめったに起こるものではないため、経験したことがある人はほとんどいないと思いますが、万が一発生すると車両のコントロールができず、周囲を巻き込む大事故につながる可能性ある危険な現象の事を言います!
また、タイヤが破裂する衝撃で他のパーツにもキズなどができてしまう可能性もあり、修理費用が高額になってしまう場合もあります(*_*;💦
【パンク】
破裂=パンクと思ってる方がいると思いますが違います!パンクはタイヤの空気が徐々に抜けていく事を言います。バーストはタイヤが破裂し、一気に空気が抜けることをいうので全然違います!
次に原因と防ぎ方についてです
【パンクが起こる原因】
・釘など鋭利なとがったものがタイヤに刺さって空気のもれる穴があく
・縁石に乗り上げたり、タイヤの側面を縁石にこすりつけてしまったこと
・ホイールリムが変形している状態で、タイヤに通常走行以上の衝撃を与える
最近のタイヤは、釘などが刺さっても空気はすぐには抜けない構造になっているので、タイヤがダメージを受けたときではなく、後日パンクに気付く方も多いようです(;´Д`)
【バーストが起こる原因・防ぎ方】
●空気圧の低下
空気圧が低い状態で高速走行すると、タイヤのゴムがたわみスタンディングウェーブ現象と呼ばれる現象が起こります。それによりタイヤが熱を持ち、タイヤ内部で形状を保持するためのコードと呼ばれる補強材が損傷し、バーストが発生します。
ですが、高すぎてもだめです!気温の高い夏場など空気が膨張すると同時に高速走行によるタイヤの摩擦熱が内部に伝わり、バーストの引き金になってしまうこともあります。
ですので、タイヤの空気圧は常に適正値に保つことが予防策になります!!
●過積載
過積載によりタイヤが変形したり、負荷がよりかかった状態で長時間走行することにより、バーストする可能性が高まります。トラックやバスのイメージが強いですが、帰省時や旅行などは、乗車人数や荷物が多くなる傾向がありますので、特に普通車、ミニバンなどは特に気を付けましょう!!
●タイヤの劣化
ゴムが硬化すると表面にヒビや割れが生じて脆くなり、これがタイヤ内部まで進行していくことがバーストの原因となります。タイヤにキズやヒビ割れなどがないか、スリップサインが出ていないかをチェックすることが予防策になります!
タイヤのひび割れは、紫外線や熱、タイヤワックス等の薬品が原因でおこります。そのため直射日光に当たらない場所で保管したり、タイヤワックスが付着したまま保管したりしないようにするなどの対処法も是非して見て下さい!
もし、バーストしてしまったら
ハンドルを握ったまま少しずつ減速し、安全に路肩へ車を停車させることに集中してください。
高速道路でスタンディングウェーブ現象が発生した場合には、スピードを最低速度の50km/hまでゆっくり落とし、最寄りのサービスエリアかパーキングエリアに入りましょう。ガソリンスタンドがあれば、タイヤの点検や交換をしてもらうこともできます。
ですが、絶対にそのまま走ってはいけません!
家やガソリンスタンドに近くてもバーストしてしまった車はスピードが出ない、ハンドルがとられたり通常走行ができないため大変危険なのはもちろん、無理に走行することによりホイールにキズが入ったり、変形したりして、ホイールの交換が必要になってしまう場合があります。
短距離だとしても、必ずスペアタイヤに交換したり、レッカーで運んでもらうようにしましょう。