タイヤの役割
自動車の荷重をしっかり支える!
自動車の車体重量、ドライバーや同乗者といった乗員、積み荷などをしっかりと支える働きをしています。
スムーズに走る!ギュっと止まる!
自動車が走ったり、止まったりするには、エンジンなどからの駆動力やブレーキからの制動力を的確に路面に伝える必要があります。タイヤは路面との摩擦によって、その重要な役割を果たしています。
方向を転換、維持する!
直進走行での安定感、カーブでのバランスとグリップといった、自動車がドライバーの意思通りに、しかも安全に走るための機能を有しています。
快適な乗り心地を実現する!
走行時における路面の凹凸による衝撃を吸収・緩和し、快適な乗り心地を保持する働きをしています。
タイヤの構造
タイヤの構造はトレッド部、ショルダー部、サイドウォール部及びビード部に大別されゴム層、ベルト、カーカス、ビードワイヤーなどの部材で構成されています。
番号 | 名称 | 内容 |
① | トレッド部 | 1.路面と直接接する部分で、カーカスを保護するとともに摩耗や外傷を防ぐタイヤの外皮。
2.表面にはトレッドパタンが刻み込まれており、濡れた路面で水を排除したり、駆動力・制動力が作用した際のスリップを防止したりする。 |
② | ショルダー部 | 1.タイヤの肩の部分で、カーカスを保護する役目を持つ。 |
③ | サイドウォール部 | 1.走行する際に最も屈曲の激しい部分。
2.カーカスを保護する役目を持つ。 3.タイヤサイズ、メーカー名、パタン名などが表示されている。 |
④⑦ | ビート部 | 1.カーカスコードの両端を固定し、同時にタイヤをリムに固定させる役目を負っている部分。
2.ビードは高炭素鋼を束ねた構造。 |
⑤ | ベルト | 1.ラジアル構造のトレッドとカーカスの間に円周方向に張られた補強帯。
2.カーカスを桶のたがの様に強く締付けトレッドの剛性を高めている。 3.主にスチールコードを使用。 |
⑥ | カーカス | 1.タイヤの骨格を形成するコード層の部分。
2.タイヤの受ける荷重、衝撃、充填空気圧に耐える役割を持っている。 3.タイヤの種類・サイズ等によりポリエステル、ナイロン、レーヨンコードを使用。 |