年々、大径化が進む車のホイール。確かに大きいほうが足回りが引き立って見え、車の印象が変わりますよね。
また、カスタムのなかでも手を出しやすく、見た目にもわかりやすいというメリットがあります。
ところで、現在販売されている車のホイールには最大で何インチが用意されているのでしょうか?
乗用車用として国内販売されている、大径ホイールと小径ホイールを調べてみました。
ホイールの最大インチ・最小インチは?
世の中には、34インチという超大型のホイールも存在するようですが、国内で流通している30インチが最大のようです。
これほど大きなホイールは、ほぼSUVのドレスアップが対象ですが、北米などではそういった超大径ホイールをあえて乗用車に装着するカスタムもあるようです。
一方、現在国内で販売されているホイールで、もっとも小さいものは10インチ。主流は12インチ以上です。
そういった小径ホイールは軽自動車に多く見られますが、軽自動車規格の改定により、昔よりもボディサイズが大きくなっていますので、それに合わせてホイールも大型化しているのでしょう。
ホイールが大きくなっているのはなぜ?
冒頭では見た目によるメリットについて触れましたが、ホイールが大きくなることで、性能にも利点があります。ホイール径が大きくなれば、その内側に入っているブレーキのディスクローター径を大きくできるので、その車の制動力を高めることが可能です。
スポーツカーに大径ホイールが多いのは、このためでもあります。
また、ホイールが大きくなると装着するタイヤも基本的には大きくなるため、バネ下重量が増加します。
そのため燃費の低下や乗り心地が悪化するなるなどのデメリットが生じます。
現在、車体が拡大傾向にあるのは、軽自動車だけではありません。
昔に比べれば国内モデルも3ナンバー枠のモデルが増え、それに合わせてホイールも大型化したと考えられます。
ホイールの大径化によるデメリットを解消し、なおかつ現在と変わらないコストで製造できるようになれば、大径ホイールの普及は進むでしょう。
しかし、それも純粋な内燃機関を動力源としている車の場合の話しで、EVのように回生ブレーキを制動力に利用できるとなれば、ホイールの大径化はそれほど重要ではなくなるのかもしれません。